すーごいことになってる

ツイッターに書ききれないこととか

【KBDアドカレ2023】eSports×ボルテ、なので...?【SDVX】

※本記事は「KBD合同アドベントカレンダー」という企画の記事となっております。当企画の他記事に関しましてはこちらから↓

note.com

eSportsとは、

ビデオゲームを使った対戦を競技として捉える新たな楽しみ方である。

eスポーツ - Wikipedia

諸々をかいつまんで話すと最近爆流行りしているコンテンツで、令和に入ったあたりからeSportsを強く意識したゲームタイトルも増えてきた。

音楽ゲーム、特にBEMANIも例外でなく、IIDXを皮切りに3機種でBEMANI PRO LEAGUEなるイベントが催されている。SDVXも対象機種だ。

 

そんなBEMANI PRO LEAGUEは、アミューズメント企業8社*1がそれぞれチームを結成し参加。選手は年度頭のドラフトにて選ばれ、シーズンの間そのチームメンバーで戦いあうといった形式だ。

今年度のSDVXドラフト会議より引用。本機種は3人×8チームの24人が選手として登録される。

年度頭に参加チームとそれぞれの所属選手が決定する、更に言うなら年度間で参加チームがコロコロ変わらないこの形式。プロ野球Mリーグに近い形式と言っていいだろう。

しかし、

プロeSportsの参加、選手決定形式はこの形式ばかりではない。むしろ今、巷で「eSports」と言われてパッと想像されがちなタイトルのそれは別の形式であることの方が多い。*2

それは、プロゲーミングチームが各タイトル毎に部門を作り、選手を雇った上でオープンな大会に参加するという形式だ。

Crazy raccoonZETA DIVISIONDetonatioN FocusMeといったプロチームを皆さんはご存じだろうか。こういったチームは母体から選手の雇い方、大会の参加方法まであらゆる面でBPL参加チームとは異なるものだ。

「Crazy raccoon」とGiGOのコラボ。人気チームにはプロゲーマー以外に配信者も所属していることがある。

かくいう私もこういったプロゲーミングチーム、ひいてはeSportsのファンなのでそれに纏わる諸々を考えながらsdvx.inを眺めていると...

気づいてしまった。

(ここのうねうねラスト以外同方向でいいのか、なるほど...)

(ラスト以外...)

 

...

 

...

 

ん!?

 

このツマミ、Fnaticすぎね???

説明!*3Fnaticとは、イギリスを拠点に持つeSports組織。来年20周年を迎える歴史の長さもさることながら、200回以上の大会優勝といった実績の強さも魅力だ。日本拠点も持ち、ハローキティとコラボしたりAPEX部門は日本チームとして活動したりと日本とのつながりも深い。

fnatic.com

去年8月には大物配信者「SPYGEA」の加入が話題となった。

そんなFnatic、やはりeSports界を代表するチームなだけあり、その道ではまだ新参のSOUND VOLTEXにも殴り込みしてくるようだ。いや、既に殴り込まれていたと言うべきか...

Fnaticツマミランキング

ここからはそんなFnaticのロゴすぎるSDVXツマミをランキング形式で紹介していく。

第3位 Dreaming feat.nomico

東方楽曲からDreamingがランクイン。問題の箇所がこちら。

2個連チャンFnatic。

2007年リリースのクラシカルな曲には質より量でFnaticをプレゼント。直前の「フ」つまみで日本へのアピールもバッチリ。3年先輩なんだぞ、と言わんばかりの3連セットは、SDVXでFnaticを体験したい初心者にピッタリかもしれない。

ただ、譜面が全体的にミニゲーム*4寄りになっているので注意。まあそこはFnatic JapanのXアカウントの茶目っ気も反映されているということで...

 

第2位 Invitation from Mr.C

お次はFLOOR楽曲よりインビテがランクイン。4thKACにてロード楽曲として採用され、EXH譜面はいわゆるC-show曲にありがちな配置が大体全部入っているこの楽曲。

曲も譜面もボルテらしさ満載のこの楽曲にFnaticが入り込む隙なんてあるのか...?

f:id:kapaelu_weblog:20231220170853j:image

あった────────

配置自体は地味なこのツマミ。しかし、①サビ前に②\\Let's Go!!!//の掛け声と共に置かれているという2点の要素により、それはまるでAPEX部門のエース、日本が誇る逸材であるYuka.F選手のIGL*5のように私たちをノリノリなサビへと導いてくれるのだ。


しかもこの曲、\\Round Two〜//の声ネタがあり、その直後こんなツマミがくる。

!!!!!

これはもう言い逃れ不可能。APEXの円縮小*6を表す声ネタとつまみがバッチリ搭載されているではないか!

リングにも曲にも乗り遅れない。そんな決意を感じる地帯が大きな加点要素となり、堂々の2位入賞を果たした。

XCD譜面でもバッチリ収縮。このあと広がってる気もするが無視でいいだろう。

※マジレスするとFnaticつまみは、「鍵盤配置が続く中で若干の箸休め/アクセントとして両方のツマミを操作させる」という目標を短い拍で達成させる手段として、Ⅲくらいの今ほどレーザー配置の引き出しが多くない時代に広まっていったアイデアなのかなと考察できます。ありがとうフカセ先生、ありがとうごましお先生。

第1位 FREEDOM DiVE

数多のFnaticつまみの頂点に立つ、栄えある第一位はFREEDOM DiVEである。

SDVXというよりもう音ゲー全体を代表するこの楽曲。SDVX収録時の告知ツイートは6000RTを超える大反響だった本楽曲にはどんなFnaticつまみが入っているのか...?

...今回は少し手前から見ていただこう。

FDといえば、のブレイク。直前が鍵盤発狂だっただけにここの休憩が沁みる。

ツマミ地帯がスタート。曲もラスサビに向けてパワーを貯めてくる。

つまみの難易度アップ!ブレイク終了も迫る!(ここ絶対両ツマミ同方向に回して!)

来る来る来る来る来る来る!!!!!!!!!!!!!(ここは輪っかだけ同方向抜けるから注意!!)

Fnatic。

もう説明は不要だろうか。貯めに貯めたラスサビ、その直前にやってくる超特大Fnaticつまみ。ここを回す多幸感は他のゲーム、他の楽曲では体験不可能である。

この地帯、ひいては曲全体に漂う祝福ムード。これはもう、Fnatic VALORANT部門が多くの日本人ファンに囲まれながら世界大会2連覇の偉業を成し遂げた、あの瞬間を想起せずにはいられない。

ヴァロラント「VCT 2023: Masters Tokyo」 Fnaticがストレートで優勝!初の連続優勝達成 | EAA!!  FPSjp.net(イーエーエー)

長い"貯め"の演出も、実力を認められながらもなかなか栄冠に手が届かなかったBoasterらの苦労と重なるものがある。

十分すぎるストーリー性を感じられる、堂々たる一位だ。おめでとう、Fnatic!!

 

Fnaticつまみランキング、いかがだっただろうか。今後のeSportsの発展をいちファンとして切に祈る。

*1:初年度は6チーム

*2:2023年からのVALORANTや2024年からのAPEXはリーグ制を採用する等なんかここ言い切れる感じじゃなくなってきている。この脚注ネタバレだし

*3:この言い方ビシバシ以外でしてもOKらしいです

*4:譜面傾向が極端でかつ地力譜面からは離れているもの

*5:インゲームリーダー。ゲーム内で指揮を取る人のこと。またその指揮。

*6:APEXには安全に戦える円状のエリアがあり、これが時間経過ごとに小さくなっていく。